山場がまったく見えない平安時代のしかも紫式部が主役の大河ドラマなんて宮中のドロドロ政治色を煌びやかな源氏物語で揶揄するのかなと思っていましたけどそんな安易な発想ではなく、道長とまひろの結ばれぬ純愛にも似たソウルメイトの話にシフトしてドロドロ色を一掃して源氏物語に寄せてくるとはね。しかもまひろを単なる聡明活発な明るい娘にはせず人見知りでプライドが高くそして暗い今で言う喪女気味にして色気に溺れるよりも物語を描きたいという風に持ってくるのは凄いと思う。言うなれば運命と風習と一族に縛られながらも創作に勤しむ喪女と同じく柵に縛られながらもその喪女が望んだ世のための政に生涯を捧げた男の物語だった。
一族の繁栄を第一に考えすぎて栄枯を繰り返し、絶頂を迎えながらやがて時代に沿わなくなって摂関政治から院政政治へ、貴族社会から武家社会に節目が変わる最終回でもあったなぁ。まひろとききょうの会話も良かったというか仲直りしていたのも良かったです。尤も古文が苦手なワタシなので和歌を読んでもイマイチピンと来ず、勉強は大切なんだなぁと痛感もしました。