何か聞いたことがあるタイトルだな(爆)。
『ばけばけ』ですが、結果だけ見れば小泉八雲(ヘブン)の『KWAIDAN』の物語じゃなくその妻であったセツ(おトキ)の『思出の記』の物語だったって事でした。そりゃ朝ドラ1貧乏でありながら一般家庭の平凡すぎる妻の物語なら歴史的イベントなんて関係ないでしょう。ヘブン先生の熊本と東大の後任は夏目漱石というビックネームなのに出てこないし。戦争の匂いはあったけど日清戦争の話は一切無し。
関係する人物も両親や親戚いずれも浮世離れして寄って集って養って貰うという自立心の欠片もない”落ちぶれても名家、平民のように働きたくないのでござる”系だし、嫉妬はするし嘘はつきまくりだし。婿養子を貰って稼いで貰って楽しようって正直なんだこれはでした。それでも貧乏でも笑い合えるってのが良かったんだろうなぁ。(ワタシは虫酸が走るばかりでしたが)。まぁそれならそれで良い、笑い合える家族の何気ない平凡な日々ならばそれで良いかなと思ったりしました。それをどん底に落としたのがイライザの罵倒でした。ラスト3話でちゃぶ台返しされるとは思いも依らない展開です。
この罵倒が結果的に『思出の記』の執筆のきっかけになると踏んだのでしょうがいくら何でも意に祖なわない作品はおトキのせいだなんて罵倒されたらたまったもんじゃない。時期的にあの小学館の編集部問題が頭に浮かぶ。編集者は絶対ではないし意見は神の声じゃない。お互いを拒否するのはお互いの権利だけど編集者は作家の意図を否定してはならない。ましてや原因を他者に押しつけるなんて言語道断である。おトキがヘブンの作家人生を台無しにしたなんて絶対言ってはいけない。これを聞いた瞬間に救いようがないなと思ってしまった。まぁ史実はそこまで酷くなかったらしいのだがもう興ざめです。
結論としては平凡作だったけど胸くそ悪さ倍増して終わった感じです。そんな役をエリー(シャロット)にやらせるなよ。嫌な奴が極力いい奴で終わった物語なのにエリーだけ嫌な奴で終わらせた脚本許し難し。以上。